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デートの会話マニュアル前編。話を聞いて共感を示す、自己開示する、共通点を探す
「デート中に何を話していいか分からない」「女子と会話が続かない」というときのために、デート用の会話マニュアルを作った。
会話なんて事前に完璧な想定をしておくことはもちろん不可能で、自分も相手も楽しめればそれでいいという世界でもあるが、困ったときは参考にしてほしい。
まず、デートの会話の基本は「話を聞いて、共感を示す」「自己開示する」「共通点を探す」の3点だ。
①話を聞いて、共感を示す
デートの会話の基本として3つ書いたが、一番大事なのは「話を聞いて、共感を示す」こと。他の2つは忘れたとしてもこれは絶対に忘れないでほしい。
「うんうん。話を聞くのって大事だよね」
と思ったのなら、たぶん分かっていない。
「話を聞く」そして「共感を示す」。このセットでようやく女子の言う「話を聞いてもらった」になる。逆に言えば、共感をしていないのであれば、話を聞いていないと思われても仕方がない。
女子の話に男の意見はいらないのだ。
女子の悩みに解決策はいらないのだ。
「じゃあ、意見や解決策は一切出しちゃいけないの?」
と思うかもしれないが、そんなことはない。
意見や解決策を出すときは、女子が全部話したいことを出し切って、男が共感して、それに対して女子が「これってどうしたらいいと思う?」と言ってきて「これはさすがに意見や解決策を出してほしいだろうな」と分かったときだけだ。
例えば「最近、残業が多くて・・・」という女子の言葉に「どうやったら効率的に業務を行えるか、仕組化がどうのこうのとか、そもそものマインドが大事・・・」とかを語ってはいけない。
「そうなんだ。残業が多いと大変だよね」と一言言うのだ。「大変だよね」の後にも「どうやったら効率的に業務を(以下略)」とかを語ってはいけない。
男はどうしても問題とか悩みがあると解決したい生き物なのだが、そこはグッと我慢する。
これを見て「面倒くさいな・・・」と思うかもしれない。
だが、相手の気持ちを考えるとは、自分の気持ちより相手の気持ちを優先して考えるということなのだ。それを「面倒くさい」と呼ぶ人もいるだろう。
女子に「話を聞いてもらった」という気持ちになってもらうことが、デートを進めていく上ではとても大事だ。
次に「話を聞く」「共感を示す」について、より具体的に説明していこう。
基本は以下の3つ。
(1)笑顔で体を相手の方に向ける
(笑顔が苦手なら少し口角を上げるだけでも良い)
(2)質問する
(どんな話題が良いかは後ほど書いていく)
(3)質問に対する相手の答えを軽く復唱し、共感する言葉を付け加え、追加で簡単な質問をする
(これらを全身であいづちを打ちながらやる)
具体例は以下の通り。質問した後の女子の答え、その答えに対する男の反応をいくつか書いていく。
(例1)日曜日に女子と会ったとき
男「昨日(土曜日)は何かしてたの?」
女子「昨日は恵比寿で会社の同期と飲んでたよー」
男「恵比寿いいよね。どんなお店行ってたの?」
→「恵比寿」を復唱し「いいよね」で共感し「どんなお店行ってたの?」で追加で簡単な質問をしている。
(例2)休日の夜に女子と会ったとき
男「今日は昼間何してたの?」
女子「今日は午前中友達の家に行って、赤ちゃんと遊んできた」
男「赤ちゃんかわいいよね。生まれて何ヶ月くらいの赤ちゃん?」
→「赤ちゃん」を復唱し「かわいいよね」で共感し(かわいいと思っているだろうと想定して)、「生まれて何ヶ月くらいの赤ちゃん?」で追加で簡単な質問をしている。
(例3)女子が残業で集合時間に遅れてきたとき
男「仕事は大丈夫だった?」
女子「遅れてごめんね。仕事は大丈夫。最近、忙しくて残業も多くて。。」
男「そっか。残業多いと大変だよね。これからも忙しそうなの?」
→「残業」を復唱し「大変だよね」で共感し「これからも忙しそうなの?」で追加で簡単な質問をしている。
「こんなこと解説するまでもないよ」と思うかもしれないが、この基本動作を愚直に繰り返しくことがベースとなる。
オープンな質問とクローズな質問を使いわける
話を聞く上でこちらからの質問は必須だが、質問の仕方について考えていこう。
まず、知っておいて欲しいのは、質問にはクローズな質問とオープンな質問があるということ。
クローズな質問とは「はい」「いいえ」あるいは、短い言葉で答えられるような質問だ。例えば以下の通り。
「休みのときは家にいることが多い?それとも外に出てる?」
「イタリアンって好き?」
「出身はどこ?」
オープンな質問とは、比較的自由に答えられるような質問のことだ。例えば以下の通り。
「そういえば、どうして今の学校に入ろうと思ったの?」
「将来の夢とか、これからやりたいこととかある?」
クローズな質問は答えやすいが、やりとりが一問一答になってしまう恐れがある。
オープンな質問は答えるために考えなくてはいけないが、その分相手の深い考えを聞くこともできる。
どちらも一長一短だ。
使い分けとしては、あまり親しくなかったり、デートの序盤はクローズな質問を多めに。その方が相手が答えやすいから。
会話も続くようになって、相手のことをもっと知りたいなとなったら、オープンな質問を増やしていく。
そして、オープンな質問で相手が答えに困っているようなときは、クローズな質問に持っていく。
例としてはこんな感じ。
男「ゆりさんは何食べたい?」(オープンな質問)
女子「うーん、何がいいかなぁ。。。」
男「じゃあ、和食かイタリアンかだったら、どっちの気分?」(相手が答えに困っているときはクローズな質問へ)
男「ゆりさんはどんな男がタイプなの?」(オープンな質問)
女子「今まであまり考えことないなぁ。。。」
男「じゃあ、引っ張っていく男と、いつも意見を聞いてくれる優しい男はどっちがタイプ?」(相手が答えに困っているときはクローズな質問へ)
色々書いたがここで覚えて欲しいことは「話を聞いて、共感を示す」ことだ。忘れないでいてほしい。
②自己開示する
会話は「話を聞いて、共感を示す」ことが基本であるが、女子が緊張していたりで、質問してもなかなか答えをもらえないときもあるだろう。
そうなったときは、先に自分のことを話していこう。
自分のことといっても、仕事の実績やマニアックな趣味の話をするのではなく、自分の人となりが伝わる話をして、自己開示していこう。
「なぜ自己開示が必要か?」
理由は二つある。
(1)相手に自分のことを知ってもらい安心してもらうため
女子は、男が想像するよりはるかに多くの変な男に会ってきている。そして、一般的に男の方が女子より力が強い。などなど、男に対して漠然とした不安を持っていることが多い。
「この人、変な人じゃないよね?」
「しつこく迫ってきたりしないかな?」
といった不安を、自己開示することで和らげていくのだ。
(2)自分が自己開示することで、相手も自己開示しやすくなるから
男女問わず、過去の失敗した話、将来の話、恋愛の話について、いきなり自己開示するのは、ためらいがある人がいるだろう。
そこで、男が先に自己開示をして、女子が自己開示しやすくするのだ。
さらに言えば、相手の少し突っ込んだ話を聞きたいなと思ったら、先にその分野で自己開示してしまうのだ。
例えば「相手の恋愛観について聞きたいな、でも、いきなり聞いても答えづらいだろうな」と思うとき、まずは自分の恋愛観を語ってしまう(あまり長くならないように注意)。
そして「今度はゆりさんの恋愛の話も教えてよ。俺ばっかりはずるくない?」といって、恋愛の話を相手にパスする。
そうすると、相手が「(柊君が話したのに、私が話さないのもな・・・)」となって話してくれたりする。
心理学で言う「返報性の原理」だ。
人に何かをしてもらったら、それが自分が望んでいなかったことだったとしても、何かを返さないといけないという気持ちになってしまうやつだ。参考でwikipediaのリンク(https://ja.wikipedia.org/wiki/返報性の原理)も載せておく。
というわけで、デートの前に、自分の自己開示できる話をリストアップしておくと良い。
③共通点を探す
相手の話を聞いて共感しながら、自己開示をする。
そして、その中で共通点を探してほしい。
初対面の人でも、出身が同じと分かると急に話が盛り上がることがあるだろう。それと同じ空気感をデート中にも作り出すのだ。
ネットストーカーチックであれなのだが、デート前に相手のSNSを見て出身地、趣味、仕事などの共通点を探しておいて、デート中にさりげなくその話題に持っていくと良い。
最後に。
デートの会話の基本として3つ書いたが、一番大事なのは「話を聞いて、共感を示す」こと。しつこいようだが、他の2つは忘れたとしてもこれは忘れないでほしい。